『働きマン』を読んで、面接について思ったこと

さっき『働きマン』(安野モヨコ)の2巻読んだ。
vol.13に面接官をすることになった松方(主人公・女性編集者)と、別の面接官2人や学生とのやりとりが描かれてて、面接官の気持ちになったり学生の気持ちになったり、今の自分の状況と重ね合わせたりして、なんだか 初めて読んだときよりも感慨深かった。


集まった面接官3人はそれぞれ別媒体で仕事をしている。
週刊誌で働く松方は、とある政治家がグラビアアイドルと密会していることをスクープとして記事にしようとするが、グラビア誌担当西田(男性編集者)はグラビアアイドル所属事務所から圧力をかけられ、2人はスクープ記事掲載についてモメる。
それが原因で、「圧迫面接は厳禁」と言われているにも関わらず西田は学生に八つ当たりしてしまう。
松方は西田に「学生だってかわいそうでしょ」「こっちのトラブルで適当な面接されて」と言うも、西田は怒りが治まらず部屋を出ていく。
「学生に申し訳ない」とつぶやく松方に、もう一人の面接官・伊吹(ファッション誌副編集長)は言う。

そうかな。


仕事で会う人だってみんな常にキゲンいいわけじゃねーじゃん
急いでいるとかハラこわしてるとか いろいろあるじゃん


面接もそれでいいと思うんだよね


いつだって 自分にとって
ベストの状況が
用意されてるわけじゃない


そんでそのあと、

怒っている人もいれば泣いている人もいる
「それで仕事が左右されるのは精神が未熟」なのかもしれないけど
全員が大人で完ペキな会社なんてない


自分がこらえても相手がキレたり
逆のことだってないわけじゃない


あたし達はその中で働いているのだ


なんかすごーいズーンと来たんだよねぇ。
ほんとそうだなぁって。
自分がきっちりやってれさえすればいいなんてことはなくて、
人と人とのことなんだから、面接だって「不測の事態」の予行練習でもありコミュニケーションでもあり運とか縁とかいろんなものが入り混じったものなんだなぁと。
自分が完ペキにこなそうとする面接なんてさほど意味のないことだなぁと感じたのでした。
(何にも考えずに面接に臨めってことではなくてね)


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